起業して、人の役たち、社会貢献にも繋がるビジネスモデルとは
私たちがビジネスや仕事をする目的として
まずは稼いでいく、稼げることが目的として挙げられます。
- お金をたくさん稼ぎたい
- 起業して成功させたい
- とにかく楽になりたい
誰もがこのような願望を持ち合わせていると思います。
起業してこのような願望を叶えるためには
なにより事業を継続させることが重要になってきます。
ビジネスや仕事を継続させていくためには
稼げる仕事やビジネスを担う、というだけでは
今の時代、どうやら少し難しいようです。
やはり、起業して事業を継続させるためには
お金のモチベーションはもちろんのこと
それと同等の事業を継続させていく
モチベーションとなる要素があります。
それは充実感とやりがいです。
この充実感とやりがいがないと
多くの場合
- モチベーションの低下
- 商品・サービスの品質低下
- それに補う売上ダウンや赤字
などの影響により、事業を継続させ続けることが困難になってきます。
ビジネスを成功させるためには
「人の役に立つ」ことが前提としてあります。
その前提をクリアして、事業を継続させるためにも
充実感とやりがいを感じ続けることが必要になってくる。
もし、あなたが
- 今のビジネスモデルに限界を感じている
- 人の役に立つような仕事をしたい
- 起業したいが何をすればいいのかわからない
という、悩みや不安、疑問をお持ちでしたら
次に紹介するビジネスモデルをご存知だろうか?
- 自分の得意や天職で
- 充実感・やりがいが生まれ
- 人の役に立ち、社会に貢献できて
- 人から尊敬、賞賛された上で
- 売上がどんどん上がり、利益も拡大し
- 多くの人に認知され、雪だるま式にブランディングされていく
このような理想的なビジネスフローを聞いて
どんなビジネスモデルなのかあなたはピンと来ただろうか?
ピンと来ないでいたとしても
もし、そんなビジネスモデルがあったとしたら
あなたは興味が湧くだろうか?
私がもし、初めてこのビジネスモデルの
概要の話をされたら、間違いなく興味が湧いて
飛びついていたことだろう。
勿体ぶるつもりはないので、答えを言いたいとおもう。
理想的なビジネスフローで構成されていて
- 社会的信用度が増すこと
- 国家から資金援助や融資
- 強力なブランディング
- 自分自身の仕事に対して充実感・やりがいを見いだせること
など、そんなほぼメリットしかないビジネスモデル
それがソーシャルビジネスといい、答えのビジネスモデルになる。
ソーシャルビジネスの概要自体は、一般の人からあまり
認知をされていないので、馴染みがない名前に聞こえるだろう。
しかし、日本人なら誰もが知っているユニクロも
ソーシャルビジネスを取り入れている。
また、ソーシャルビジネスは大企業だけではなく
個人事業主や一人社長でも展開できるビジネスモデルでもある。
それでは早速、ソーシャルビジネスとは何か?
それを今からお伝えしていきます。
ソーシャルビジネスとは
ソーシャルビジネスとは何か
ソーシャルビジネスとは
- 環境保護
- 待機児童
- ニート支援
- 文化財保護
- ブラック企業問題
- 障がい者支援
- 虐待・暴力問題
- 少子高齢化問題
- 介護問題
- 途上国支援
- 地域格差問題
- 動物愛護問題
- etc
など、解決されなければならない社会的課題をビジネスの手法で
解決されていく活動をいいます。
本来、このような社会的課題は国や地方自治体、NPOなどが
その活動を担っていました。
ですが、時代の変化と共に社会的課題の多様性・複雑化し
従来の取り組みでは解決することが難しくなってきました。
そこで近年注目を浴びているのがソーシャルビジネスになります。
通常のビジネスや取引により、社会的課題を解決できる
取り組みや仕組みを導入して
「買い手よし・売り手よし・世間よし」 の三方の良し
を実現させるビジネスモデルがソーシャルビジネスになります。
ソーシャルビジネスの特徴
ソーシャルビジネスの特徴を以下のようにまとめてみました。
ソーシャルビジネスの特徴 | |
社会性 |
現在求められる社会的課題をミッションとして取り込むこと |
事業性 |
ビジネスとして利益をだして、持続性を確保すること |
革新性 |
新しい商品やサービス、または仕組みなどの革新性ある価値を生み出すこと |
このように、
- 社会性
- 事業性
- 革新性
を取り入れることでソーシャルビジネスとなります。
基本的に誰が行っているのか?が問題ではなく
社会性と事業性を両立させていくことが大きな特徴となります。
ソーシャルビジネスとNPOの違い
ソーシャルビジネスはまだまだ一般的には認知されていない
ビジネス手法になります。
ですので、社会的課題を取り組む事を目的とした
NPOと何が違うのか?といったことが疑問視されます。
NPOとソーシャルビジネスの違いを簡単に説明しますと
- NPO:営利を目的とせず社会的活動を行う団体。
- ソーシャルビジネス:営利を目的としながら社会的活動を取り入れる団体
と、明確にわけていきましょう。
NPOは社会的課題を解決するための目的だけに設立された
法人、または団体になります。
ソーシャルビジネスは
あくまでビジネスが主流、組織形態はそこらの
株式会社や個人事業主と変わりません。
ただ、どうせビジネスを始めるなら
自分たちのビジネスによって
自分達が関心を示している社会的課題を解決できる
仕組みを導入して社会貢献に繋がる会社にしよう
そこがNPOとは異なる所になります。
ソーシャルビジネス事例
ここでは国内・国外問わず、世界中で意識されているソーシャルビジネスの
代表的な事例を何個かご紹介していきます。
ソーシャルビジネスは先にお伝えした通り
基本的には普通のビジネスである。
そこに、社会的課題を解決する「仕組み」があることを前提に
事例を見ていただくとソーシャルビジネスがどういうものなのか
理解しやすくなると思う。なので、この前提を意識してみていってほしい。
有限会社ビッグイシュー日本
ホームレスの人たちが路上で販売する雑誌「ビッグイシュー日本版」が11日で創刊10年を迎えた。
1冊300円のうち160円が販売者の収入になる仕組みで、住居を見つけたり、定職に就いたりするための資金をためてもらうのが狙いだ。
これまで約160人が新たな仕事を見つけて、路上生活を抜け出し、人生の再スタートを切ったという。
ベン&ジェリー
BEN & JERRY'S は、「米国の良心」と言われたブランドで、1970年代後半に創業して20年間で1億6,000万ドルに達するアイスクリーム企業に成長しました。
仕入れの方針は、ホルモン成長剤を使用していない牛から搾った牛乳をアイスクリームに使用するために
安定した購入価格でバーモント州の酪農家を支援し
今後は主要な原材料の購入先を有機農法に転換するように協力していくこと、非営利団体が経営する製造会社と提携していくことです。
また、無漂白の用紙を使う努力をすること。
パルプの漂白に使う塩素と有機塩素による汚染と関連は1980年代初期に発見され
いち早くヨーロッパでは、コーヒーフィルター、トイレットペーパー、女性用生理用品、牛乳容器の段ボールが、環境保護のために白から茶色に変わっています。
そして、熱帯雨林でしかとれないブラジルのナッツを使った製品を1989年に開発し
その容器に表示して熱帯雨林の伐採を防ぐキャンペーンを1990年に行ったように
社会的責任を担う原料仕入れ先やマイノリティの仕入れ先を開拓し
新たな味と新製品の開発に力を入れている。
Toms shoes
あなたが靴を買うたびに、靴を買えない子どもに靴を1足届けます。
カリフォルニア発の靴メーカー「トムズ・シューズ(TOMS Shoes)」の靴は、軽くて、履きやすく、キュートなデザイン。
色・柄も豊富でお手軽な普段履きとして、サーファーや芸能人に人気だ。
でもトムズ・シューズの最大の売りは、デザインでも、お手頃の価格でもなく、
「One for One = 1足売った分、1足寄付」をするという独自のビジネスモデルにある。
出典利益追求よりも、社会貢献を選んだ若き起業家 創業4年で貧困地帯に100万足の靴を寄付
グラミン銀行
1983年、グラミン銀行というバングラデシュで
"マイクロクレジット"という、農村地域の貧困層を対象に
無担保融資システムを導入しました。
貧困層を対象にしながらも2%という不良債権率によって
事業としての持続性も高いのが特徴です。
"マイクロクレジット"では女性のみで構成された5人グループに対して、融資を行っているところが特徴になります。
これにより連帯責任が生じ、相互互助が促進されることで返済が進んでいったようです。
この功績が世界的にも高く評価されて、2006年にグラミン銀行創始者ムハマド・ユヌスはノーベル平和賞を受賞しています。
グラミン・ユニクロ(提携)
グラミンユニクロでは商品の企画、資材調達、バングラデシュでの工場生産、さらにグラミン銀行からの借り手(グラミンレディ)を活かした販売を行う。
グラミン銀行から融資を受け、それをもとに自立を目指す「グラミンレディ」による販売活動をダッカ郊外、農村部で実施します。商品は委託販売方式で販売し、売上代金に応じてコミッションを支払います。
NPO法人 TABLE FOR TWO International
先進国の肥満と途上国の飢餓の問題を同時に改善しようとするNPO法人「TABLE FOR TWO International」の取り組み。
先進国で販売する健康食の代金の一部を途上国の給食支援に充てる国際貢献活動で、2007年に日本で始まり、海外にも広がっている。
TFTは「テーブル・フォー・ツー」の頭文字で、「2人の食卓」を意味する。
この活動に参加する企業などは、ガイドラインに従ってカロリーを控えた栄養バランスの良いTFTメニューを社員食堂などで提供し、その1食の食事代のうち20円を寄付する。
株式会社アイエスエフネット
2011年11月、雇用の創造への新たな目標として、
20大雇用(ユニバーサル就労)をスローガンに掲げ、
当グループの大義である雇用の創造への新たな挑戦を開始いたしました。
20大雇用(ユニバーサル就労)とは、様々な事情で就労が難しい方々に対して、
安心して働ける環境を創造し提供する取り組みのことです。
株式会社アイエスエフネットケアは、
人間性と労働意欲をお持ちで、時間に制約のある方々に対し、
在宅勤務をベースに、ITを通じて多くの雇用機会を創出し、社会参加を支援しております。
ソーシャルビジネスのメリット
資金調達
ソーシャルビジネスのメリットの1つとして
まず、最初に資金調達の面で優遇されていることが挙げられます。
ソーシャルビジネス関連融資 過去最高の実績
~融資制度の拡充と情報支援の推進により実績伸長~
日本政策金融公庫が融資した実績をご紹介します。
日本政策金融公庫(略称:日本公庫)国民生活事業の
平成 28 年度ソーシャルビジネ ス関連融資実績は
9,644 件(前年度比 124.5%)
717 億円(同 118.2%)
となり件数・金額ともに平成 20 年の日本公庫発足以降で過去最高となりました。
また、ソーシャルビジネス関連融資実績のうち
NPO法人向けは、1,476件(同125.4%)、 86 億円(同 120.2%)となり
こちらも過去最高となりました。
ご利用できる方 次の1または2に該当する方 1 NPO法人 2 NPO法人以外であって、
次の(1)または(2)に該当する方
(1)保育サービス事業、介護サービス事業等を営む方
(2)社会的課題の解決を目的とする事業を営む方
融資限度額 別枠 7,200 万円(うち運転資金は 4,800 万円) 返済期間 設備資金 20 年以内(うち据置期間2年以内)
運転資金7年以内 (うち据置期間2年以内)
利率 基準利率 ただし、一定の要件に該当する方については、
利率を低減 1 次のいずれかに該当する方は、特別利率A
(1)認定NPO法人(特例認定NPO法人を含む。)
(2)社会的課題の解決を目的とする事業を営む方
2 保育サービス事業、介護サービス事業等を営む方は、特別利率C
このように、社会性、革新性や事業性が認められることで
最大で7200万円の融資を低金利で貸し出してくれるメリットがあります。
また、融資の実績数が伸びていることから
公・民、双方からソーシャルビジネスが
求められていることを確信付けられてきます。
ブランディング
ソーシャルビジネスによって販売される商品やサービスと
ただ単に販売される商品やサービスとでは
口コミの広がり方が変わってきます。
人はいいことをすると心が満たされて
その情報を誰かにシェアしたくなります。
もし、あなたのビジネスがソーシャルビジネスを取り入れて
ある分野の社会的課題を解決する商品やサービスを展開していたとします。
そこで、
"誰かがあなたの商品を購入すると誰かがその分野の社会的課題が1件解決する"
といった仕組みにより、あなたの商品を購入した人が
この事実を知りました。
この多くの場合、話題性や心の充実感をシェアしたいために
- 飲み会での話題
- 知人への口コミ
- SNSでの投稿
などを行います。
ただ単に商品がいいものを購入するだけでは
このシェアをすることは低いのですが
"購入しただけで自分が誰かのためになった事実"
は、シェアをする確率は高くなるということです。
この話題性のあるあなたのビジネスそのものに
バイラルが生まれた時にブランディングされていきます。
ブランディングはもっとも強力なマーケティング手法になり
一度ブランディングが成功すると長きに渡り
事業全体を保証されるくらいの力を持っています。
ソーシャルビジネスで事業を行うことで
話題性のある、あなたの会社や商品やサービスは
雪だるま式に認知されていき
どんどんブランディングされていくといった大きなメリットがあります。
充実感とやりがい
ソーシャルビジネスのメリットとして
やはり、圧倒的な充実感とやりがいが手に入ることが挙げられます。
今まで、
- 自分はなんのために仕事をしているんだろう?
- 自分の存在意義はなんなんだろう?
と、働くことに疑問を抱いていたことはあると思います。
そんなときに、自分の才能があることや得意なことが
誰かの役に立ち、社会に貢献できて、認知され
それが名声へと代わり
それに見合った莫大な対価があなたのもとに集まってくる。
そんなことを実現できたらどうでしょうか?
自分の仕事に対して、この上ない
充実感・やりがいを感じられるのではないでしょうか?
人生の路頭に迷う多くの人は
お金に困っているのではなく
この充実感・やりがい、それを手にした時の安らぎや愛を求めています。
広い意味でお金はそれを手に入れるためのツールになります。
また、ソーシャルビジネスは組織を作らずとも
自宅で一人でも確立させていくことは十分可能です。
ですので、自宅で一人でもはじめられて、このようなメリットがある
ソーシャルビジネスを取り入れていくない理由はありません。
もし、あなたが
- 今のビジネスモデルに限界を感じている
- 人の役に立つような仕事をしたい
- 起業したいが何をすればいいのかわからない
のような迷いや不安などを、どれか1つでも感じている場合
あなただけのソーシャルビジネスを確立させて
自分の思いを世の中に繁栄させるビジネスを展開してみてはいかがでしょうか?